映画や絵本でおなじみのパディントン。
パディントンの映画の舞台となっているイギリスには、パディントン像がさまざまな場所に配置されています。
そんな中、2025年3月2日、イギリスバークシャー州にあったパディントン像が破壊されるという事件が発生。
今回はパディントンベア像を破壊し逮捕された犯人、さらに犯人らが課せらたエグイ罰金についてご紹介します。
パディントンベア像を破壊し逮捕された犯人とは?
2025年3月2日、バークシャー州ニュー・ベリーのベンチから盗まれ、半分に壊れてしまったパディントンベア像。
2024年に公開された映画「パディントン 消えた黄金郷の秘密」の公開を記念して設置された像
だったのですが、無残にも壊されてしまったのです。

パディントン像が設置されていた道には監視カメラが設置されていたため、犯人の犯行記録が鮮明に残されていたのです。
そしてそのカメラの映像から逮捕されたのが、
RAF(英国空軍)技術者である、ダニエル・ヒース(22)とウィリアム・ローレンス(22)の2人
でした。
犯行の動画
2人の犯行の様子がうつった動画は、イギリス国内のニュースでも公開されています。
This is the moment two RAF engineers broke a Paddington Bear statue.
— BBC Yorkshire (@BBCLookNorth) March 25, 2025
One of the two men is from Yorkshire.
They were told by a judge that they are the "antithesis" of everything the bear stands for. pic.twitter.com/Kidwbt6MYe
動画からは
- ローレンスがパディントンの像の前でしゃがみ込み、それを持ち上げようとする
- 持ち上げようとしたが、力が抜けて転倒し、歩道に倒れ込む
- その後、ヒースも加わり、二人はガラス繊維製の像の前半部分を引き裂く
- パディントンの内側がむき出しの状態になり、引き裂いた半分を持ち去る
様子が写っています。

最初にパディントンに蹴りを入れてる姿も映ってるね
逮捕までの経緯
犯人の2人は、半分に引き裂いたパディントン像を抱えて去っていきましたが、一体どのような経緯で逮捕に至ったのでしょうか?
- 引き裂いたパディントン像を抱えたまま、タクシー乗り場に向かった2人。
- そこからタクシーに乗って英国空軍のオディハム基地への帰宅。
- 2人の乗ったタクシー会社が、犯人たちがパディントン像を抱えていたことを警察に通報。
- タクシー会社は犯人たちを英国空軍のオディハム基地へ送り届けたことを警察に伝えた
- 警察が犯人2人に事情徴収をすると、犯行を供述
- ローレンスの車のトランクに隠してあったパディントン像が見つかる
犯行動機とは?
犯人のローレンスとヒースの弁護を担当したトム・ブライナーによると、2人の犯行動機は
彼らは休暇の日が少なく、競馬に行って飲酒し、その影響でこの決定と行動に至った
とコメントしています。

たちの悪い酔っ払いだね…
パディントンベア像を破壊した犯人への高額な罰金
この壊されたパディントンベア像は2024年10月に、バークシャー州ニュー・ベリーのベンチに設置されました。
パディントンベア像の制作費用は15,000ポンド(約291万円)
かかっており、この像を壊したローレンスとヒースは、修理費用を支払うように命じられました。
その修理費用兼罰金は、
犯人それぞれに対して2725ポンド(約53万円)、合計106万円
とのこと。
さらに
12ヶ月の地域奉仕命令を受け、150時間の無給の奉仕活動を行う
ことも命じられています。
この事件の裁判を担当したサミュエル・グーズィー地区判事は、
パディントン・ベアは、子供から大人まで愛される文化的アイコンです。
パディントンは親切さや寛容さを体現し、社会の中でのみんなが一つになれるようを願っているキャラクターです。
パディントンのダッフルコートに付けられた有名なラベルには『このくまを大切にしてください』と書かれています。
3月2日の夜、あなた方の行動はパディントンが大切にしていることと、全く真逆な行動をしましたね。
あなた方の行動には尊敬と誠実さが欠けており、これは軍の一員として守るべき価値観です。
まとめ
今回はパディントンベア像を破壊し逮捕された犯人、さらに犯人らが課せらたエグイ罰金についてご紹介しました。
一日も早く、パディントンベア像が修復されることを願っています。